西鶴

「リアル」の在処。

話を始める前に、少し私が何を専門としているかということについて語っておこうと思います。私の専門は広い意味でいえば、「人間の認知の仕組みを計算器に実装する」というものです。こういう研究をするときには、まずは「自分の認知の仕組み」を頼りにする…

本文と演出意図、ハルヒとハルヒの本質。

かんでさんの説明で、ハルヒの世界とこの現実の折り合いの付け方が分かりました。 まず第一に、「ハルヒの言動」はやはりこの現実では存在し得ないということ。第二に、「ハルヒっぽい人間」は存在し得るということ。要するに、「隣にハルヒがいる状況」とい…

隣のハルヒ。

一緒にハルヒがいたらということは想像したことがなかったですね。今も想像できません。ハルヒについては「ただの人間には興味ありません」が印象に残っているのですが、現実にこの科白が成立するかというと、成立しないんですよね、多分。ただの人間に興味…

Re: 書き方の問題。

http://d.hatena.ne.jp/dabering/20080105/p2 朝起きてみたらいきなり記事が四つ増えていた私としてはですね、「to名前」があってもどれがどの記事への言及なのか混乱しましたね。というわけで、パーマリンクもほしいです。「to名前」も書く側としては読み落…

君は僕とは違うんだという肯定。

爆笑問題の太田って、ものすごく正確に正確に喋ろうとしていて、それで滑舌が悪くなっているんですよね。一つの概念を喋るのに、普通の芸人だったら「マジかよ」とか一言で済ませてしまうところを「それで、俺、思ったんだよね。人間って――」みたいなところ…

怪物と孤独。

与謝野さんのその歌で口説かれたくはないですね。そして、こういう歌を詠む男を口説きたい人もあまりいないんじゃないかなと思います。 サバンナの象のうんこよ聞いてくれだるいせつないこわいさみしい この歌、穂村弘という人が詠んだのですが、天才的です。…

証明終了。

「タイム・リープ」の中でも特に印象に残っているのは、若松くんの挿話ですね。本筋とはあまり関係ないので書いてしまいますけど、球技大会の参加競技を決めるときにクラスがもめるんですね。「俺はこの競技には出たくない」とか「私はあの人とは一緒じゃ嫌…

ぱ・ず・る。

海燕さんが「風の果て」を見たあと、私は「食わず嫌い王」を見ていました。 ところで、今回のお題はどうやら「感情移入しやすいキャラクタ」のようですが、私にとっては若松和彦ですね。「タイム・リープ」の彼です。あの時間ばらばらパズルを華麗に解いてみ…

マンガの女の子。

朝起きたらデザインが整っていて驚いたのでした。海燕さん、仕事早い。 終わってしまった「P2!」は伏線を放りっぱなしなんですね。いや、まあ、唐突に打ち切られたら伏線なんか回収していられませんけど、そもそも張り巡らした伏線が多すぎだと思ったのでし…

「P2!」第5巻。

すっかりとクリスマスに打ちのめされたわけですが、気をとり直していきましょう。 噂によれば、ジャンプ本誌では「P2!」が終わったとかいうことですが、私の中ではまだまだ三月まで続いております。コミックス派だからです。第五巻の巻末によれば、第六巻と…

やはり、クリスマスというお題は無理がある。

海燕さんに「結局、本かよ」とツッコミを入れたくなったのは私だけではないはずです。クリスマスのことを語りますと言っておきながら、クリスマスの物語に逃げた海燕さんはチキンだと思います。 私も海燕さんに負けず劣らず非モテなので、今年も一人でクリス…