ぱ・ず・る。

 海燕さんが「風の果て」を見たあと、私は「食わず嫌い王」を見ていました。

 ところで、今回のお題はどうやら「感情移入しやすいキャラクタ」のようですが、私にとっては若松和彦ですね。「タイム・リープ」の彼です。あの時間ばらばらパズルを華麗に解いてみせる彼ですね。頭脳は彼には追いつけませんが、女の子を階段の上から突き飛ばすサディストぶりなら真似できそうな気がします。綿矢りさが「蹴りたい背中」を書いたのはもうかなり前のような気がしますが、蹴ってみたいじゃないですか、背中。いや、若松和彦は手で突き落としたような覚えもありますが、あのシーンは私の中では背中を蹴ったことになっています。

 ところで話はそれますが、伊坂幸太郎の「ラッシュライフ」についてとある友人が、「天才的なパズル小説」みたいな感じで賞賛していましたが、私にとってパズルといったらやはり上述の「タイム・リープ」です。真似できませんよ、あんな複雑なつくり。例えば、「ラッシュライフ」だったら、ああここから作り始めたんだな、という部分が分かるんですが、「タイム・リープ」は分かりません。「タイム・リープ」一体どこから作り始めたんでしょうね。華麗に説明できる人は説明してください。

 で、話は戻るのですが、海燕さんが遠い昔カテゴライズについて「そんなのかんけいねえ」と叫んでいたような気がするのですが、感情移入しやすいキャラクタを挙げるのって、「俺はこういうカテゴリ」みたいなことを言っているような気もします。気がするだけです。私は若松和彦カテゴリ。

 えーと、ここから深い話に突き進むか、あくまで軽い話をするかは海燕さん次第です。

蹴りたい背中 (河出文庫)

蹴りたい背中 (河出文庫)

ラッシュライフ (新潮文庫)

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