「P2!」第5巻。
すっかりとクリスマスに打ちのめされたわけですが、気をとり直していきましょう。
噂によれば、ジャンプ本誌では「P2!」が終わったとかいうことですが、私の中ではまだまだ三月まで続いております。コミックス派だからです。第五巻の巻末によれば、第六巻と第七巻は三月に同時発売予定だそうで、そのなげやりさが悲しいです。
私は卓球が大好きで、ジャンプで卓球のマンガが始まると聞いたときには喜んだものですが、終わってしまったから告白しますが、「P2!」はあまり面白くなかったです。
スポーツマンガには一つの尺度を考えることができると思います。そのマンガの面白さへのそのスポーツの寄与率です。例えば、「ピンポン」は要するに一対一で対戦する競技ならばほぼそのままの構図で同じマンガが描けるので、卓球の寄与率は低いといえます。一方で、「おおきく振りかぶって」は、野球ならではの醍醐味が面白さのかなりの部分を支えているので、寄与率は高いといえます。ところで、この寄与率は作品の面白さとはなんの関係もありません。ただ、そういう尺度が考えられるだろうなと思っただけです。
で、「P2!」なのですが、面白くなかったと感じた理由は、卓球の寄与率が高いわりにその卓球の描写がつまらなかったからなのではないかと思っています。もっと卓球の寄与率を低くして、その分、登場人物の背景を掘り下げることに紙面を使ってもよかったかなと思います。
そして、「P2!」は登場人物の人間関係も無駄に複雑なんですよね。新しいキャラクターを出していかないと打ち切り回避ができなかったからだろうとは思うのですが、結果的に人間関係も卓球の技術説明も共に複雑で書き込み不足になってしまった感が否めません。
ところで、このあとどういう結末に向かうんですか? ネタバレをお願いします。
P2! ―let's Play Pingpong!― 5 (ジャンプコミックス)
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