市場原理が働いているブログ界。

 海燕さんのエントリを読んで、なるほどと思いましたね。海燕さんは書き手の立場でものを言っていて、私は読み手の立場でものを言っている。読み手である私としては、とにかく面白いもの・興味のあるもの・価値のあるものを読みたいんですよね。でも、多分、きっと海燕さんはそうでないエントリも書きたいのでしょう。

 ブログではなく、学術の分野だと私はどちらかといえば書き手に回るのですが、学問の書き手としては、読み手が喜ぶものばかりでなく、世間的にはつまらないものも書きたくなります。むしろ、つまらないものの方が書きたいし、研究したい。でも、生きのびるためにはやはり読み手が喜ぶものを書かねばならない。要するに、市場原理が働いているんですね。

 ブログの世界にも多分その市場原理は働いていて、具体的な価値尺度として、スター・ブックマーク・トラックバック・コメントなどがある。大手の供給者としては、とてもやりづらいでしょうね。

 で、海燕さんはスターだけは特別に扱っているのでなんでだろうと考えたのですが、スターというのは供給者のためのものなんですね。ほかの三つは読み手にはメリットしかなく、書き手にはメリットとデメリットがある。でも、このスター、場末のブログは全くもらえないので悲しいですよ。つまり、スターにもデメリットがある。

 私はこの四つの価値尺度を一括りに捉えてしまうのですが、どうしてそう捉えたくなるのかというと、どれもエントリの存在価値が測れてしまうからなんですね。もっとほかの尺度ってないかなあと思っています。はてなダイアリーって、以前は「キーワードでつながるブログ」として捉えていたんですけど、あの発想は面白かったですね。存在価値を測っていないですから。