クリスマス・ストーリー。

 2007年、12月2日、日曜日。おしゃべりブログ「だべりんぐ部」開設です。

 初日だし、何かおもしろいことを書こうと思ったのだけれど、特にネタがありません。12月なので、クリスマスのことでも書きましょう。

 といっても、そこは地味目の人生を送る非モテ男子、語るべき思い出があるはずはありません。そういうわけで、クリスマスに纏わる小説や映画について話すことにします。

 世界中のクリスマス・ストーリーのなかで最も有名な作品は、チャールズ・ディケンズの『クリスマス・キャロル』でしょう。

 ある年のクリスマスの夜、守銭奴の老人スクルージのところに、三人の精霊が現れて、過去、現在、未来の光景を見せる……。あまりにも有名な物語。

 しかし、それだけに、読みもせずにわかったつもりになっているひとも多いのではないでしょうか。このクリスマスに改めて読んでみるのも良いかもしれません。

 そういう方には、岩波少年文庫版がお奨めです。翻訳がやわらかく、読みやすく、御伽噺の雰囲気をよく伝えていると思います。いま話題の光文社新訳文庫からも新訳が出ているので、そちらで読んでみるのも良いかもしれません。

クリスマス・キャロル (岩波少年文庫)

クリスマス・キャロル (岩波少年文庫)

クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)

クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)

 名作はほかの作品に波及するもの、『クリスマス・キャロル』も、当然、後世のクリスマス・ストーリーに影響を与えています。フランク・キャプラ監督『素晴らしき哉、人生!』もそのひとつじゃないかな。

 大袈裟な、いかにも大袈裟なタイトル。しかし、見終わったあとには、人生の素晴らしさが実感されていることをお約束します。やあ、これはほんと、良いっすよ。

 白黒のクラシック映画だからといって侮らないように。半世紀も前から愛されつづけているということは、それだけの価値があるということです。いまの映画で、半世紀あとに残るものが、どれだけあるでしょうか?