負けた結果が記事になること。

 流れをぶった切りますが、本日、全日本卓球選手権がありました。まあ、卓球の年に一度のお祭りです。で、女子の結果なんですが、優勝が平野早矢香という選手で、準優勝が樋浦令子という選手でした。平野選手は昨年に引き続いての優勝で、決勝戦もストレート勝ちでした。まるで危なげなく優勝です。実力も平野が格段に上ですね。日本のトップ選手です。一方の樋浦選手ですが、まるで平野には歯が立ちませんでした。その樋浦選手ですが、ベスト8をかけての試合で福原選手を破っています。ところでこの決勝の二人、両方ともミキハウス所属です。

 というわけで、福原愛は今大会ベスト16止まりでした。なので、今日は試合をせず、昨日で日程が終了していました。そんな選手権最終日に試合ができなかった福原ですが、昨日の試合結果として今日の朝日新聞に「ベスト8ならず」と大きな写真付きで出ています。たかがベスト16の選手に、無駄な紙面を使いすぎです。実は昨日、福原はシングルスではベスト16でしたが、ダブルスで優勝しているんです。どうせなら、「福原・照井組ダブルス優勝」とでも書いてほしかったところです。写真はもちろんその二人で。

 福原と一緒に優勝した照井萌美ですが、照井は福原と同じ早稲田大学で、シングルスはベスト4なんです。でも、照井はまるで注目を浴びないんですね。福原だけが取り沙汰されます。以前、福原がミキハウスに所属していた頃は、同じく当時ミキハウスに所属していた小西杏がダブルスを組んでいて、福原・小西ペアは数度優勝しています。でも、新聞にもテレビにも「小西」という名前は出ないんです。

 小西は私よりも一歳下で、中学時代は東京に住んでいました。その頃、練習試合で小西の試合の審判をしたことがあったので、ずっと小西は気になっていたのですが、結局、「小西」という名前が有名になることはなかったですね。小西は全日本で準優勝もしていて、よくてベスト8の福原よりも日本での実績は上なのですが。

 新聞もテレビも、なぜか福原が負けると喜んで大きな写真付きで記事にするんですが、そろそろ負けた選手を記事にするのはやめませんかね。福原は、今年度の全日本ではベスト16なんです。19歳の福原がベスト16で、22歳の平野が優勝です。中学三年生の石川佳純がベスト4です。ちゃんと頭の中に順位は入っていますか。新聞で採り上げるような結果ではないですよ。どうせ採り上げるのなら、中学生でベスト4に「勝ち残っている」石川を記事にしませんか。

 福原も、負けても大きな記事にならない海外の大会では、のびのびとプレーしているじゃないですか。負けて喜ぶのはもうやめましょうよ。