諦めちゃいけないんだ、海燕さん。

 かいえんさーーん。

 ――へんじがない ただのしかばねのようだ

 嫌だ、信じたくない。海燕さんが死んでしまったなんて、信じたくない。いつかきっと戻ってきてくれるはずだ。いつか、ブックマークを鬼のように集めてくれるはずだ。たとえ、コメント欄がなぞなぞ認証になろうとも、海燕さんは海燕さんなんだ。

 思えば400字書評のあの頃から、僕は君の文章が好きだった。一番好きだったのは、きりたにのあに関する書評だった。あれからいろいろあったけど、そして、なんだか関東から近畿に行ってまた関東に戻ってきた人が今年は電撃に出さないと言っているけど、僕らはいつも一緒だったじゃないか。どうして君だけが先に逝ってしまうんだ。

 分かっている、分かっているよ。こんな文章じゃリアクションがしづらいなんてことは。でも、僕にはこれしか書けないんだ。

 そっちは駄目だ。二度と戻ってこられなくなる。君はこの一年間、惰性で書き続けてきた。でも、自転車はこがなければいつかは止まって倒れてしまう。やっぱり、本を読まなければ駄目なんだよ。

 物語の森はこちらだ。決して、そちら側じゃない。

 聞こえているか、海燕さん。